とある眼科医のつぶやき

とある眼科医は日頃の診療で患者さんから質問されることに答えたり、眼に関する役立つ知識を提供します。

Posner-Schlossman症候群

Posner-Schlossman症候群


【概論】

・繰り返し発作的に虹彩炎と眼圧上昇をきたす疾患


【診断】

・発作は片眼性で同一側に反復する

・眼圧の割に自覚症状が軽微

・2週間以内に自然寛解すること

・発作眼は開放隅角で色素沈着が僚眼より乏しい

寛解期には異常所見なく僚眼より眼圧が下降する

・発作時には軽度の虹彩炎(豚脂様(白色)角膜後面沈着物を伴うことも)を認める

・豚脂様(白色)角膜後面沈着物は遅れて出現する場合上昇が多い

→眼圧が先行する

・周辺虹彩前癒着や虹彩後癒着は認めない


【治療】

・保存的治療が主

・点眼はぶどう膜炎glaに準じたもの

・必要に応じて高浸透圧薬を用いる