円錐角膜
【概説】
・角膜中央部の非炎症性突出とその菲薄化
・思春期に好発
・男性に多い
・進行性だが、30歳頃に進行は停止することが多い
・両眼性が多いが、重症度には左右で差がある
・機械的な刺激が関与している恐れもある
・Down症候群、Ehlers-Danlos症候群、Leber病などに合併して認められることもある
【臨床所見】
・角膜は中央やや下方に向かって突出
・Fleischer輪:突出部周囲には角膜上皮深層へのヘモジデリンの沈着による茶褐色の輪状のラインを認める
・Vogt's striae(keratoconus line):中央部に角膜の歪みにより生じる、Descemet膜上の数本の細かな線
・菲薄化が進行しDescemet膜破裂が生じると角膜中央部は急激に浮腫を生じて混濁し、角膜厚が増加する
・所見はTMS、PKSで診断すると、角膜不正乱視の状態が把握しやすい
【治療】
・不整乱視→HCL
・HCL×→角膜移植術
※禁忌:屈折矯正手術