とある眼科医のつぶやき

とある眼科医は日頃の診療で患者さんから質問されることに答えたり、眼に関する役立つ知識を提供します。

クラミジア結膜炎について

クラミジア結膜炎
問題1
クラミジア結膜炎の臨床的分類2つ
問題2
クラミジア結膜炎で用いられる分類は?
問題3 MacCallan分類4期すべて述べよ
問題4
トラコーマに特徴的な、輪部濾胞が輪部濾胞が吸収されると陥凹になる。これを何という?
問題5
クラミジア結膜炎で日本に多いのは?
問題5
トラコーマの潜伏期間は?
問題6 封入体結膜炎の約半数は●●を合併し、時に●●に伸展する。
問題7 封入体結膜炎の封入体は●●内に存在する
問題8
新生児の封入体結膜炎はいつ発症する?
問題9
封入体結膜炎で大型濾胞はどこに認める?
問題10
クラミジア結膜炎の治療薬は?
問題11
クラミジア結膜炎に泌尿生殖器、上気道のクラミジア感染を考慮して投与する薬剤は?
・経過は慢性 ・STDとして増加傾向
【臨床的分類】
・トラコーマ
:再感染を繰り返すことで重症化するとされる。開発途上国では未だ多い。

MacCallan分類で臨床経過は、初期トラコーマ→確立されたトラコーマ(濾胞増殖型、乳 頭増殖型)→瘢痕性トラコーマ→瘢痕治癒トラコーマの4期に分類される。潜伏期間は約1 週間。輪部濾胞が吸収されると陥凹(Herbert's pit)を残す。
・封入体結膜炎→日本ではこっち。 :新生児は生後1週間前後で発症する。眼瞼腫脹、瞼結膜の充血、混濁が怒り、ビロード状 を呈する。約半数は上咽頭クラミジア感染を合併し、ときに肺炎に伸展する。 成人は発病から3~4週間の間に濾胞は大きく充実性となり、癒合して堤防状を呈する。上 輪部の浸潤や軽度の血管侵入がみられることも多い。下眼瞼結膜円蓋部に大型濾胞を認め る。封入体は細胞質内に存在する。
【治療】
マクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系抗菌薬が有効 点眼なら1時間毎、軟膏なら1日5回で、6~8週間投与。 泌尿生殖器、上気道のクラミジア感染を考慮して、アジスロマイシン(ジスロマック®)内 服も行う。

 

#クラミジア結膜炎 #眼科