落屑緑内障
【概論】
・落屑症候群に伴う疾患で、高齢者に多い
・スカンディナヴィア半島など北欧に多い
・落屑が房水流出路に沈着することが原因とされる
【診断】
・瞳孔縁や水晶体前嚢に灰白色の顆粒状あるいは膜状の沈着物質を認める
・隅角の多くは開放隅角だが、Zinn小帯の脆弱性のため水晶体が前方偏位し閉塞隅角緑内障をきたすことも
・Sampaolesi線:Schwalbe線より前方の波状の色素沈着。落屑緑内障に特徴的。
【治療】
・開放隅角緑内障の治療に準ずる
※Zinn小帯の脆弱性に伴う合併症とともに血液房水関門の破綻が生じやすいため、虹彩からの出血には注意