とある眼科医のつぶやき

とある眼科医は日頃の診療で患者さんから質問されることに答えたり、眼に関する役立つ知識を提供します。

淋菌性結膜炎

眼科学第2版

【特徴】

・淋菌は粘膜から離れると数時間で感染性を失い、日光、 乾燥などで容易に死滅する。

・培養は5~10%炭酸ガス環境下で。

・潜伏期間は半日から2日程度


【症状】

・大量の黄色クリーム状の膿性眼脂

・強い眼瞼腫脹・結膜充血、浮腫、混濁、眼裂から溢れる眼脂( 膿漏眼脂)

・成人ではきわめて激烈で、 短期間で角膜潰瘍を併発して角膜穿孔に至る危険がある。


【治療】

・以前はペニシリン系抗菌薬だったが、耐性化がすすみ、 現時点ではセフトリアキソン、スペクチノマイシン、 セフォジジムの3種類の薬剤が推奨されている。 全身投与も必須で、合わせてセフェム系抗菌薬を使用。