インフルエンザ猛威止まらず
こんばんは。ドクターKです。
この前、スタバでてんかんの人が倒れて、久しぶりに公共の場で医師っぽいことをしました。
さて、巷ではインフルエンザがまだまだ蔓延しており、止まることをしりませんね。そんな中、スマートニュースに以下の記事が。
「インフルエンザ、全国で猛威…最多の昨季に迫る」
超えちゃう気がしますけどね。
全く関係ありませんが、最近、自分の中ではエビデンスブームでして、
コクラン共同計画やら何やらでRCTやら、系統的レビューやらを検索して楽しんでおります。
ちなみに、コクラン共同計画はこちら
エビデンス | Cochrane
今回読んだ論文はこちら。
Vaccines for preventing influenza in healthy adults
Cochrane Systematic Review - Intervention Version published: 01 February 2018
2018年2月1日に出たシステマティックレビューで、健康な成人にインフルワクチン(不活化)打ったらどうかという内容です。
PICOはこんな感じ。
P:健康な成人(8万人超え)
I:ワクチン、プラセボ、何もしない
C:インフルエンザ予防しない場合に比べて
O:予防されるか
結論は不活化ワクチンは、インフルエンザやインフルエンザ様疾患を患う健康な成人(妊婦を含む)の割合を減少させるが、その影響は軽微なものである。インフルエンザの流行期におけるインフルエンザによる労働時間の減少やインフルエンザの重篤な合併症に対する不活化ワクチンの効果はわかっていない。
つまり、不確定なところが多いみたいです。集めたRCT自体にもバイアスとかが結構かかってるみたいです。
受けた方が重症化のリスクが減るとか、発熱期間が約1日減るとかそう言う研究も出てるので、受けた方がいいとは思いますが。
ここでも書きましたが、小児でインフルが原因で亡くなるのはワクチン未接種だったとか。ほかの因子もあったかもしれないですね。
みなさん、くれぐれもインフルには気をつけて過ごしてください!
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※参考文献は
コクラン共同計画ホームページ
です。