とある眼科医のつぶやき

とある眼科医は日頃の診療で患者さんから質問されることに答えたり、眼に関する役立つ知識を提供します。

インフルエンザはいつ終わるのか…

こんばんは。ドクターKです。

 

まだまだ大流行のインフルエンザですが、中には死者も出ており、ニュースにも取り上げられていますね。

 

この脅威はいつまで続くんだ?

 

と不安な方も結構いらっしゃると思います。そこで!今回はインフルエンザはいつ終わるのかについてです。

 

インフルエンザがいつ終わるのか。この流行はいつから終わるのかということですが、

 

国立感染研究所の厚生労働省結核感染症課が2018年6月15日に出した報告で「今冬のインフルエンザについて (2017/18 シーズン)」というものがあります。

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この表をご覧ください。これは縦軸がその年の検出報告数、横軸が週です。これを見ると、年をまたぐ形で波が大きくなり、年が変わった第2~5週でピークが来ています。だいたい1月中旬から2月上旬ですね。

 

今年もそんな感じになりそうですが、あと注目したいのは谷になっているところです。これは、その前に発症した人が一度完治するタイミングで谷になっているのではないかと推察できます。

 

そして、本題のインフルエンザがいつ終わるのか?についてですが、

 

早くて18週、遅く21週頃

 

です。つまり、検出数は少ないですが、

 

4~5月まで

 

はインフルエンザには警戒が必要です。発症予防・合併症の軽減には予防接種が重要となります。というのも、子どものインフルエンザ関連死はワクチン未接種が多いという報告もあります(詳しくは実は怖いインフル - とある眼科医のつぶやき)から、まだインフルエンザワクチンを打っていなければワクチン接種をお勧めします。まだ間に合います!

 

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※参考文献

今冬のインフルエンザについて (2017/18 シーズン),国立感染症研究所厚生労働省結核感染症

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/fludoco1718.pdf