とある眼科医のつぶやき

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実は怖いインフル

こんばんは。ドクターKです。

 

皆さんこの記事をご覧になりましたか?

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スマートニュースでニュースになっていたので、ご存知の方も多いかと思います。インフルエンザの新薬ゾフルーザも新発売となり、インフルエンザの治療もさらに進歩していくことでしょう。

 

しかし、このニュースのように予防投与を行うことを怠ると、患者は死んでしまうこともあり得ることがわかります。

 

そこで、今回の記事ではインフルエンザの死亡者について調べました。今回はアメリカのCDC(アメリカ疾病管理予防センター)のホームページを参照です。

 

本題に入る前にCDCとは、その名前の通り、健康に関する信頼できる情報の提供と、健康の増進が主目的となってます。

 

ということで、このCDCの情報が正しいとして、このサイトSummary of the 2017-2018 Influenza Season | CDC

によればインフルエンザによる死亡者は

 

influenza-associated deaths in the United States ranged from a low of 12,000 (during 2011-2012) to a high of 56,000 (during 2012-2013).

 

つまり、多い年で56000人、少ない年で12000人もの方が亡くなっているようです。しかし、これはあくまで推測値でありこれより多い場合もあるし、少ない場合もあるということです。

 

統計ではよくあるかですが、少ない人数でも統計学的に十分な人数であればそこでおおよその値を出します。

 

例えばの話ですが、日本の人口1億人として、ある研究で1000人のうち0.5%がある疾患によって死亡するとした時、日本全体で約50万人の人がその疾患で亡くなっているだろう。

 

こんな感じです。

 

さらに、CDCは小児でのインフルエンザによる死亡者のデータも分かっていて、2017年から2018年のデータでは計185人の子供がインフルエンザ関連死したと報告されています。

 

しかも、その185人の多くに共通していたのが、

 

インフルエンザワクチン未接種

 

だったということです。インフルエンザワクチン接種でたとえインフルエンザにかかっても、その症状を抑えてくれることはよく知られています。OECDの報告によると日本のインフルエンザ接種率は50%とあまり多くはない印象です。

 

自分、あるいは子どもがインフルエンザ関連死しないためにもみなさんはぜひインフルエンザワクチン接種をしてくださいね!

 

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