論文の探し方~基本の“キ”~
おはようございます。ドクターKです。
最近でもないですが、医療界ではEBM(Evidence Based Medicine)の考え方が重要であり、さらに、EBMを患者さんの取り巻く生活環境や社会環境に照らし合わせて考えることが重要であるという考えが一般的になってきています。
また、最近はインターネットで様々な情報が蔓延っているため、どの情報が正しくて、どの情報がガセネタなのか判断が難しくなってきています。
僕たち医師もネットで治療方法を調べたりすることがありますが、時たま論文もネットで調べることがあります。
そこで、今回のブログでは論文の検索の仕方の基本の“キ”を説明していきたいと思います。まだ、論文を一度も検索したことない方にも分かるように、大きく3つの工程に分けて説明します。何回か調べたことがある方は軽く、スクロールしていただいて読み飛ばしてください。
それでは見ていきましょう!これであなたも検索上手(^◇^)
1.Google scholarで検索
読んで字のごとくですが、Google先生を大活用します。
まず、自分が何について調べたいのか。それにまつわるキーワードを選ぶことから始まります。例えば、眼に良いとされるサプリメントを調べていると、「ゼアキサンチンは目に良い!」という記事を見つけたとしましょう。
でも、本当にこれは正しいのか?商品を扱っている会社が適当なことを言っているんじゃないか?と思ったら、論文を検索してみましょう!
この場合だったら、ゼアキサンチンのサプリメントの効果を調べたいわけです。ですから、キーワードは「ゼアキサンチン」「サプリメント」などとすると良いでしょう。
キーワードが決まったら、次にGoogle scholarを開いてください。これは“google scholar”と検索すればトップヒットしてきます。
↓こんなサイトですね。使い勝手はGoogleと同じです。検索欄に先ほどのキーワードを入れてください。
キーワードを入力すると、ズラーっとネット上にある論文がヒットします。
↓こんな感じ
でも、僕は論文は英語で検索することをお勧めしています。
なぜかって?
それは英語が世界共通言語だからです。どの論文も優れている論文、世の人に知らしめたい論文というのは英語に翻訳されます。ですから、より多くの論文を読みたいのであれば英語で検索することをお勧めします。
↓こんな感じ
2.タイトル流し読み
1.で検索したら、次にやってほしいことはタイトルの流し読みです。キーワードである程度の記事を絞ることができたら、あとは論文を地道に探すしかありません。
Google scholarには↓にあるように新しいものだけを選ぶこともできます。こうして工夫しながらひたすらタイトルを流し読みし、自分が探し求めているものを見つけていきます。
3.論文のAbstractを読み漁る
タイトルを流し読みしていくと、5つくらい読みたい論文が見つかるかもしれません。見つかったとしましょう。
じゃあ、5つ論文すべて読んでください!
とはなりません。最後の絞り込みの際に論文のAbstractを読んでください。
Abstractとは要約のことです。だいたいの論文には要約が付いています。この要約を読むことで、この論文はどのくらいの規模で、対象としているのはどういう人・動物で、どういう結果が得られたんだな。という大まかな内容がわかります。
このAbstractを読んで論文が決まったら、その論文の内容を細かく読み進めていけばいいかと思います。
この3つのステップが多くの人がやっている論文の見つけ方だと思います。慣れないと最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくれば論文を読むのが楽しくなってくると思います。
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